本願寺宗務首都圏センターでは、普段仏教にご縁がないという方を対象に、音楽をきっかけに少しでも仏教の世界に触れていただきたいという願いのもと、毎年夏に築地本願寺本堂をメイン会場に、音楽イベント「本願寺LIVE 他力本願でいこう!」を開催して参りましたが、今年は東日本大震災による夏季電力需要に鑑みて、中止を決定いたしました。
このイベントは2005年にはじまったもので、今回で7回目を数える予定でした。出演者は仏教が持つ多様な価値観を体現すべく、ジャンルやスタイルの意外性・多様性を重視して毎回、選定されています。これまで「みうらじゅん」「Captain Funk」「向井秀徳」「古内東子」「ジム・オルーク」「遠藤賢司」「KAN」「HairStylistics」などが出演しました。他では見られない個性的なラインナップが好評を博し、本堂は毎回満員となります。
また、ライブと交互して行われる僧侶による説教(法話)と、イベントの最後を締めくくる雅楽を用いた法要もこのイベントの大きな特色です。開催趣旨から言えば、実はこれこそがメインアクトかもしれません。過去6回の開催でも参加者の多くが真剣に耳を傾け、終演後には仏教に興味を持ったという声が多数寄せられました。
この他にも入場整理券を築地本願寺の早朝の法要に参拝した人を対象に配布したり、境内に僧侶による仏教相談コーナーを開設するなど、参加する人に仏教に少しでも触れてもらえる機会を増やすべく、さまざまな工夫を凝らしています。昨今仏閣でのライブイベントはさほど珍しいものではなくなってきていますが、ここまで仏教を前面に押し出したイベントは類例を見ません。
しかし、東日本大震災による東京電力管内での電力需要に鑑みて、本年の開催につきましては見送ることとなりました。現在、浄土真宗本願寺派では震災からの復旧支援活動に全力を挙げて取り組んでおり、本年6月から12月までの期間、築地別院で毎月開催される予定の「東日本大震災復興支援 築地チャリティーイベント」など各種復興支援イベントに協力するなどして、被災地支援の取り組みを進めてまいりますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。