- 2006年3月 5日
- 活動報告
3月5日(日)、本願寺築地別院本堂で公開講座「いのちをみつめて−寺院が介護にであう−」が開催されました。講師は理学療法士の三好春樹氏と浄土真宗本願寺派布教使の西原祐治氏。来場者は約300名で、介護関係者の他、一般市民の姿も多く見られました。
少子高齢化社会を迎えるにあたり介護問題は避けてはとおれません。特にこの問題は医療や専門分野のみで解決できるものではなく、生老病死と向きあう根本的な姿勢を教学の基盤とする仏教に寄せられる期待は少なくないと考え、今回の公開講座を企画しました。
同時に今回の講座は宗門が進める「親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画」の推進事項のひとつである"地域に適した寺院活動の展開"を視野に入れた企画でもありました。寺院が介護をはじめとする地域の社会活動に積極的に携わっていくことで、寺院そのものの活性化に繋げようという取組みが模索されています。この実例として、講演会に先立ち、鎌倉組善了寺住職である成田智信氏(デイサービス「還る家ともに」代表)に、自坊で行っているデイサービスについてスライド紹介をしていただきました。
最初に講演に立った三好氏は、介護で携わってきた方々との体験談を交え、現在の介護が抱える問題点、自身が考えるこれからの介護に必要なことなどについてお話しされました。そしてこれからは「自立した個人でなければ人間ではない」という西洋的な近代個人主義ではなく、東洋の人間感、生命感に基づいた介護が求められており、元来そうした価値観をもつ寺院にこそ、より積極的に介護に携わってもらいたいと期待を述べ、講演を締めくくられました。
続いて西原氏は、現実の老病死、苦しみに関わっていくのがビハーラ活動であり、ありのままのその人を受け入れ、どういう状況にあってもかけがえのない信頼をもって接する場がお寺であると、お寺と介護の関係性について講演されました。
今回はテーマに「介護」を取りあげた初めての試みでしたが、来場者の関心も高く「寺院」と「介護」の関連性について考えるよい場となったのではないでしょうか。今後も社会が抱える問題に対していかに寺院、仏教が応えていけるかということを考えながらテーマを設定し、公開講座を開催していきたいと思います。
- 次の記事: 非法人教会「見敬寺教会」設立 (旧 千葉東布教所)
- 前の記事: 第57回築地聞真会例会開催




